俺ん家オンプレ! 〜今だからサーバを建てる! 1.導入編〜
今だからサーバを建てる! 1.導入編
Table of Contents
現在では、クラウドサービスやレンタルホストサービスが安価に提供されるようになったからか、自宅にサーバを建てる猛者も少なくなっている気がします。
一方で、現在手に入るパソコンは以前のデータセンター並みの性能のものが安価に購入できます。
今だからこそサーバを建て、インターネットに公開してみましょう。
学べることがきっとあると思います。
方針など
公開用サーバ(ゲストOS)は、サーバマシン(ホストOS)上に仮想マシンとして動作させます。
各サーバはネットワーク上からは個別の1台として見えます。(それぞれにIPアドレスが振られています。)
仮想マシン(ゲストOS)はサーバマシン(ホストOS)上のファイルですから、公開用サーバのバックアップはファイルのバックアップで済みます。
また、もしサーバマシンが壊れてしまったときに、他のマシンの仮想マシン環境で、バックアップしてある公開用サーバをすぐに仮動作させることができます。
サーバマシンは、ゆっくり落ち着いて、普段メンテナンスできない部分も点検、補修してから復旧することができます。
サーバマシンのOS(ホストOS)
サーバマシンには、Ubuntu18.04LTSを使用します。
情報が多いことと、デスクトップとしての使い勝手が良いためです。
また、LTS版であればサポートが長いので、サーバに最適です。
もちろん、DebianでもOKです。
公開用マシンのOS(ゲストOS)
公開用マシン、家庭内マシンにはDebianを使用します。
こちらも情報が多いことと、信頼性が高く、メモリ消費も少ない(動作させるプロセスを足していく発想)ためです。
ハードウェア(パソコン)
サーバマシンのハードウェアは、最新のものでなくても大丈夫です。
ubuntuの動作環境はCPU Pentium4以上、メモリ1GB以上ということになっていますが、Core2Duo(Celeron含む)以上、メモリ8GB以上あれば快適に動作するでしょう。
24時間通電なので、電気を食わない、故障しない というのも大事なポイントです。
当社のマシンはCPU Cerelon G550、メモリ 16GBですが、とても快適で消費電力も少ないです。
(PAE対応のものでしか動作しません。Pentium M/Cerelon M + 855GMEなどでは動作しません)
電源は効率もですが、安定性、安全性も大切です。少なくとも、製造元がはっきりしているものを使いましょう。Nipron社のものなどを使うと安心です。
HDDは1TBもあれば十分でしょう。サーバなのでRAID(1または5、6)を組むのが一般的ですが、障害時復旧の面倒さや電力消費を考えると、仮想マシンのバックアップをこまめにとることを前提に、1台のHDDで運用しても大丈夫だと思っています。
むしろ、バックアップ用のHDDをUSB HDD BoxのRAID1が組めるものにHDDを2本入れたほうが安全かもしれません。
ハードウェアの要求
デバイス | 最低限 | これ以上なら安心 |
---|---|---|
CPU | Pentium4 (PAE対応) | Core2Duo以上 |
CPUファン | CPU付属のもの | CPU付属のもの |
メモリ | 1GB | 8GB以上 |
電源 | 最低限製造元がわかるもの 実際の消費電力 x 2 |
国産やメーカが高評価なもの できるだけ高効率なもの |
HDD | 500GB程度 | 1TB以上 余裕があればRAID1(2台) |
ケース | 放熱が考慮されたもの | HDD専用ファンがあるもの |
マザーボード | 市販されているものなら大丈夫 | 電源回路が強化されているもの |
バックアップ用 | USB HDD Box | RAID1のUSB HDD |
(ノートPCはHDD放熱に難があるので、24時間通電には向かないようです。
メーカ製のパソコンでも大丈夫です。)